行政書士試験の重点科目を把握!それが合格への第一歩

ひよこ書士

行政書士試験の現役受験生、ひよこ書士です。

この記事では、行政書士試験の試験科目・出題形式・出題数についてまとめてみました。

行政書士試験の出題範囲はかなり広いのですが、重点科目はある程度絞ることができます。

どの科目がどのぐらい重要なのか、出題数と配点については、必ず把握しておきましょう!

行政書士試験の重点科目

行政書士試験には、明らかに出題数・配点が多い重点科目が存在します。

まずはその重点科目を把握することが合格のための第一歩です!

試験科目では行政法と民法が最重要科目

試験科目 出題数 出題比率 配点 配点比率
行政法(地方自治を含む) 22 36.7% 112 37.3%
民法 11 18.3% 76 25.3%
憲法 6 10.0% 28 9.3%
商法 5 8.3% 20 6.7%
基礎法学 2 3.3% 8 2.7%
一般知識等 14 23.3% 56 18.7%

行政書士試験の重点科目を考えるうえでは、出題比率と配点比率の両面から考えることが重要だと思います。

行政法は、出題比率・配点比率ともに約3分の1を占める最重要科目です。これはもう、一目瞭然ですね!

民法は、出題比率では一般知識等を下回りますが、配点比率では逆転していて、約4分の1を占めていることがわかります。

ここでは、行政書士試験の合格を目指す上では行政法と民法が最重要科目となることを、まずしっかり認識して頂ければと思います。

民法についての考え方

民法の出題比率と配点比率でなぜ逆転現象が起きるかというと、記述式(計3問)のうち2問が民法からの出題で、民法の記述式だけで40点の配点があるからです。

別の見方をすると、民法の配点はマークシート式問題だけなら36点、配点比率で12%しかありません。

民法の学習をどのように位置づけて行くのか?

これは重要な問題になりますので別途解説します。

記述式以外の得点で合格圏を目指すべき

出題形式 出題数 配点
マークシート 57問 240点
記述式 3問 60点

行政書士試験は、全体の得点としては60%以上の得点で合格となります。意外にハードルが低いように感じられるかもしれませんが、ここには出題形式のマジックがあるんです…。

記述式は3問だけですが、1問20点と1問当たりの配点が高く、計60点の配点となります。

注意しなくてはならないのは、記述式は満点回答が非常に困難で、基本的に部分点狙いになるということ。試験直後に行われる各予備校の模範解答も、記述内容が微妙に分かれることも多く、自分がどのぐらいの得点を得たのか最後まで分からない傾向が強いです。

記述式の問題は、どのぐらい得点できるか最後まで分かりません。

ということは、確実に合格を期すためには、マークシート式の問題で合格基準の180点に到達しておく必要があるんですね。

マークシート式の問題の配点は240点ですから、180点を獲得するためには、75%の正答率である必要があります。

現実の正答率としては、75%以上が必要と想定しておくべきだと思います!

確実に合格を期すためには、マークシート式の問題で75%以上の正答率が必要。この点はぜひ認識しておいてください。

行政書士試験の合格基準

  1. 試験全体の得点が、180点以上(60%以上)であること。
  2. 法令等科目の得点が、122点以上(50%以上)であること。
  3. 一般知識等科目の得点が、24点以上(約43%以上)であること。

行政書士試験に合格するためには、この全てを満たす必要があります。

全体の得点としては60%以上の得点で合格となりますが、法令等科目の得点・一般知識等科目の得点、それぞれについて足切りラインが設定されているということです。

法令等科目で足きりに引っかかるようでは、そもそも合格が不可能ですから、法令科目等での足切りは事実上考慮しなくて良いと思います。

足切りラインについて注意すべきなのは、一般知識等についてです。

一般知識等の足切りラインは得点比率で約43%以上ですから、ほぼ半分は回答できなければ合格は難しくなります。

一般知識等の足切りラインには要注意、この点についても認識しておいてください。

【参考資料】行政書士試験の試験科目マトリックス

試験科目 出題形式 科目 出題数
法令等 択一式 五肢択一式 基礎法学 2問
憲法 5問
行政法 17問
地方自治法 2問
民法 9問
商法 5問
多肢選択式 憲法 1問
行政法 2問
記述式 行政法 1問
民法 2問
46問
一般知識等 択一式 五肢択一式 政治・経済・社会 7問
情報通信・個人情報保護 4問
文章理解 3問
14問

【参考資料】行政書士試験の配点マトリックス

試験科目 出題形式 出題数 配点 満点
法令等 五肢択一式 40問 4点 160点
多肢選択式 3問 8点 24点
記述式 3問 20点 60点
46問 244点
一般知識等 五肢択一式 14問 4点 56点
合計 60問 300点